たまには邦画もみる 机のなかみ(2006)
- 出版社/メーカー: トライネットエンタテインメント
- 発売日: 2007/09/28
- メディア: DVD
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作中のカラオケデートで歌われたジュディマリとスピッツにグッとくる世代、つまり20代後半から30代までを対象に作られた作品で、まさにその世代にあたる馬場サイドの物語が、同棲している彼女がいながら、女子高生にうつつを抜かして喧嘩するも元鞘に収まるといういわばハッピーエンドで終幕するのに対し、望サイドの物語が救いのないバッドエンドで対比させてしまい、かなり歪な世代描写をしてしまっていることがこの佳作の瑕だろう。
もう一つ気になるのは、一部と二部でまったく同じカットを使っていること。そのせいで視点がいわゆる羅生門方式ではなく、第三者視点で描いた物語をただ切り貼りしただけに見える。
あべこうじを除く役者は好演をしており、小ネタの扱いも概ね楽しめたが、上記二点のせいでひねくれたアラサーの願望にみえてしまうのだった。