医療人類学のレッスン

前々回のエントリーで、私が調査している西ケニアのクリア社会の女子割礼のことを取り上げました。人道的介入を訴えるFGM(女性器切除)廃絶論者と文化相対主義に立つ人類学者の断絶を少しでも埋めて対話がなりたつようにという意図もあって書いたのですが、FGM(女性器切除)廃絶論者からのコメントもトラックバックもいまのところありませんね。

これはひとえにこのブログの力不足のせいでしょう。Googleで「女子割礼」を検索しても上位200までに入っていないのですから、関心のある人に読んでもらうのは困難というものです*1。学生のレポートにも使えると思うのですが(単位がとれるかどうかは保証の限りではありません)。

■[人類学] 再び女子割礼/女性器切除FGMについて 小田亮のブログ「とびとびの日記ときどき読書ノート」

このエントリー執筆時点で既に[人類学] 西ケニアにおける「女子割礼」についてGoogleで7位なので気にすることもないのでは、と思うのですがせっかくですのでリンクをはってgoogle rankアップに貢献したいと思います。

さてこれまでのエントリーで何冊か本をあげてきましたが、もう一冊紹介したいと思います。

医療人類学のレッスン

医療人類学のレッスン

この本の中にあるLesson8 「女性の身体 身体は所与のものか?」で一部女子割礼/FGMを扱っています。基本的には大塚本を要約したような記述になっているので民族誌的な情報を増やす目的だと、かぶってしまいますが他の章も非常に有益なので、人類学をあまり知らない人にもおすすめです。