ETV特集 シリーズ「日本と朝鮮半島2000年」第2回 “任那日本府”の謎

すっげーイライラした。最後の最後に、「(ヤマト)王権確立前の話なんですね?」とアナウンサーが振らなかったら間違いなく抗議電話ものだ。

放送の構造を単純に説明すると、日本書紀にある3or4世紀から続く任那日本府というのは存在せず、朝鮮半島の内部抗争のなかで、伽耶地域と百済が日本の諸勢力と関係性を深めていき、日本列島の影響が見られるようになった、ということなる。

しかし枠組みが、当時の地域史を理解する上でかなり邪魔なのだ。もっと広い視点がないといけないのに、日本列島を倭という言葉で単純化したり、高句麗南宋の影響の影響を十分に掘り下げていないので何がなんだか。前方後円墳も番組のはじめでは、まるで半島で独自に作られたかのような流れを作っておきながら、途中で畿内が先でしたとやるもんだから、一瞬パニックに陥ったし。

フリップ作ってもう少し整理してくれないと分からん。

歴史物で、放送で示していない範疇について研究者のコメントで処理するのはよくないと感じた。