各国宗教事情とスピリチュアリティ

既存宗教に変わって急拡大する「宗教的なるもの」への信仰 | Kousyoublogを読んでいて、日本の無宗教性神話を感じたのでエントリーを起こした。

図録▽世界各国の宗教のグラフを元に、キリスト教すべての教派を一つにくっつけ、無宗教(紺)>キリスト教(橙)>イスラム教(黄色)の序列でソートしたものが以下のグラフ*1

http://f.hatena.ne.jp/images/fotolife/n/nabeso/20090511/20090511134346.jpg

上位には軒並み現・旧共産国家という有様だよ。つまり日本とオランダも(ry.
という冗談はともかく、ポイントは米国が大体真ん中にあるということと、フランス・韓国の無宗教が結構あることだろう。英国の「無回答・わからない」も無宗教に近似してもよい気がするが、ここは保留がよいに違いない。

近代の影響なのか、宗教自体の自壊なのかは知らないが、宗教社会学の言説に、近代化が宗教を純粋な道徳律に置き換え続けているというものがある。
その一方で少なくとも先進国と呼ばれる国々でスピリチュアリティが明白な宗教団体のような組織化を経ないこともよく知られている。

「運」で片付けていた様々なことを「誰かの選択の責任」という形で議論する現代において、霊的な何かの選択という形で宗教的(聖・邪)なものを語りつづけたいという反発があるのかもしれない。




ちなみにベトナム・中国は迷信好きだからどこが無宗教だよ。


なになに?迷信が嫌いな人間はいない?

正解

現代社会とスピリチュアリティ―現代人の宗教意識の社会学的探究

現代社会とスピリチュアリティ―現代人の宗教意識の社会学的探究

*1:見にくい人は元々のグラフをどうぞ