イルカは道具を使うか

イルカのお母さんは娘に道具の使い方を教えます(生態学と進化) / 今日のNature - イルカ,道具の使用
という記事で気になっていたイルカの道具しようだけれど、Kyoto Conferenceで話を聞く限りでは、道具と言えるかどうかは不明。タダいい感じなのかも、という感じ。
ただし、"行動学的な伝統behavioral tradition"="いわゆる動物の文化"としてなら十分トピックスになりえるかも。
全般的にイルカ研究者はサービス精神が欠けていて、ムービーが一つもなかったのが残念。せめて、海綿をくわえて泳ぐ姿ぐらい流してくれてもよいのに。
で正味なハナシ一番ビビッタのは、海綿利用行動が社会的学習によるものであると言うことを示すために、DNAによる分析をするわけだけれど、ライフルのような形状の(まぁただの麻酔銃なんだけどさ)をぶち込んで血液採集をしているということ。結局議論としてはmtDNAだろうがY染色体だろうが、Z染色体、マイクロサテライトなんでも意味なし。これは学習によって獲得されたと主張したいだけという、はっきりいって学者のエゴのために血液サンプリングをしたというわけで、幾ら何でももっと他にやることあるだろうと思ってしまった。
これが最先端の研究方法かよ。と思わなくもない

追記

二日間一つも動画がないのってどうよ。とてもじゃないが異分野交流のシンポとは思えない。

アソシエーションとかネットワーク分析しても、どの行動をどう捉えているのかさっぱりわからないじゃないか

あと、血液採取も社会構造の分析用の分析をきちんとするのなら十分意味のあることなんだけどネー