集団遺伝学を勉強してくれ

医学がどんどん進歩するにしたがって、本来なら1代で失われる(すぐに死ぬ)はずの脆弱な突然変異が生き残る事になります。そうなると、人類は今後、強靭な突然変異側に進化した丈夫な人と、一生病院通いの病弱な人両極端に進化してしまうのではないでしょうか?

まず、前提として医学のシンポによって致死性の変異以外の脆弱な遺伝子が残るとして、それが両極端になるのかが不明。
例えばモデルケースとして赤緑色盲血友病で考えてみよう。この二つの遺伝子は非都市社会においてそれなりの負債を生まれながらに背負った存在だ。
しかし、両方とも現時点でさほど困るような障害でないことは周知の通りであり、該当遺伝子がこれから広まる可能性も高い。
もし遺伝子治療を行わないとしたら確かにその通り広まるだろう。しかし、治療を施すなり、その遺伝子を持つ精子卵子には受精しても育てないという方針(いわゆる産みわけ)を行えばさっさと取除かれてしまう。
で、そんなことを(思想的・経済的に)しない・できない人たちというのが当然いるわけだが、そういう人たちの内にも当然健康な人がいるので、そういった層においても、健康な人というのはいるので、先天異常フルセットっ子の家系というのが容易に生まれるとは信じがたい。で、生まれたとしてその家系の人たちは遺伝子チェックを受けられないような家庭のみで、その異常を抱えたまま次世代を生めるような経済的な背景があるのか?
一番あり得るのはなんでも出来る立場の層に、異常遺伝子マニアの家系が生まれて、医療の力をフルに使いながら自分の遺伝子を愛でるようなのが出来ることぐらいだろう。金持ちのがそういう自傷的な趣味を持つのはどうでも良いことなので知ったことではない。
とりあえずこの質問の最大の問題は、誰であろうと欠陥遺伝子をフォローするための医学が発達しているというのに、遺伝子治療が全くなされないと仮定されていることだろう。治療出来る奴はするし、出来ない奴は結局これまでの人類史と代りはない。つまり両極端な進化はあり得ない。
あ、集団遺伝学的な説明しなかったな