乙嫁語り 1巻

イギリス人人類学徒らしき居候がいることから19世紀半ばと思われる、カスピ海近辺の都市型テュルクの少年カルルク(12歳)の元に嫁いできたアミル(20歳)は、少し天然だが遊牧の技術に優れた立派な姐さんだった。

というわけ8歳年上の女房というニヤつくシチュエーションに、思わず俺にも8歳年上で20歳の嫁が欲しいなどと四則演算ができないふりをしたくなる作品。

前作エマ一巻は階級制度という大きなうねりを感じさせたが、現在のところ物語を動かす要素はアミルの実家ぐらいで少し食い足らない。よくわからんのは、アミルら成人女性陣が身につけている装束が結婚式のときとずっと同じなのが、ずっと晴れ着を着ているようで納得がいかん。都市に住み着いてそこそこ財産がありそうな一家だが、普段着と晴れ着が一緒な民族ってあるのかと思ったが、中央アジアはこんなもんなのかねぇ。(参考:イスラムアート紀行 : 日本人の「かざり」ごころを揺さぶる 中央アジア染織世界

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)