妄想ばかりの核武装論

NHKの討論番組に出てきた核武装論があまりにも空理空論過ぎて失笑した。
現実的に核保有国の歴史を見るところから議論を進めないと、妄想の程度勝負になりまったく建設的ではない。ポイントは

  1. 保有国は、非保有国に先制的に核攻撃を仕掛けた事例があるか
  2. 保有国は、核保有国と戦争をし、核を使ったことがアルか
    • ない。そもそも核保有国同士の明示的な戦争がない。代理戦争であっても使われたことがない
  3. 保有国は、非保有国にせめられたときに報復で核攻撃をしたか
    • 保有国による通常兵力による先制攻撃があっても、反撃に核を使ったことはない。議論はでるが結局使われたことはなし

つまり核を持っていることが、他国の(核を含んだ)攻撃を抑止するのかも定かではない。
これがわかんない奴はどうしようがない。

現実的には核の発射を防ぐ交渉こそが、核に対する一番のカウンターというのが一番有力な結論。そもそも日米関係なんて核の傘と市場的な結びつきのグダグダな関係が先にあって、もし核の傘から日本が抜けたら、アメリカの中国熱が燃えたぎるのは目に見えてるのだがねぇ。そしたら軍事関係関係なく経済的に損。