ナチュン、アフリカ編突入

今月号のアフターヌーンを読んでナチュンがアフリカ編に突入していてびっくりした。しかし一巻以降読んでいなかったのでいまいちすじが読めない。備忘録をかねて要約しておく。

天才数学者デュラムの研究に触発された主人公テルナリは、世界征服のために?沖縄でイルカの生態・コミュニケーション研究をしていたが、デュラムの弟子ゼルダにその成果を掠めとられてしまった。そのゼルダの黒幕、黒人枢機卿(以下、暗黒卿)はバチカンから追放されたもののアフリカ・カトリックの資金源をもとに内陸部に教皇領を獲得した。洗脳とも言える手法で信者を獲得した暗黒卿は、領地内の牧畜民と農耕民の対立を操り、古典的な武器だけの不気味な内乱を引き起こした。農耕民のリーダーはまるで古代の大地母神、牧畜民のリーダーはまるでモーゼ。両者はテレパシーのようなもので集団を組織していた。当初は民族紛争のような趣きだったのだが、いつしか教皇の愛を自分たちに引き寄せるための戦いになっていた。暗黒卿の目論見どおり両者は予定調和的に講話してしまう。

暗黒卿は一体なにをしているのか?次号へ続く。

何が驚いたって、作者の都留氏の調査地であるアフリカ*1が舞台にかわったということと、世界征服という主人公の与太が、SF的な背景を元に作中でリアリティを発揮し出していたことだろう。

あいかわらずの書き込みぶりにニヤニヤしながら読ませてもらった。

*1:といってもご本人の調査地はカメルーンで、漫画の舞台は地理的にはウガンダルワンダだけど