自炊とエンゲル係数
先日友だちと話しているときに、自炊しているかと聞かれたので夜はすることが多いと答えた。彼は、自分も自炊をしているのだがおかずは納豆と漬け物ぐらいしか用意できず、最近やっと味噌汁に(顆粒状の)出汁をいれることを知ったぐらいで、料理ができる人が羨ましいと言ってきた。
うーん、確かにそれなりに料理を作る方だが、私は彼のようにエンゲル係数を抑えるために自炊しているわけではない。まず量はともかく、酒を呑まずにはいられない私が家で夕食を食べるのは
- 外食だと好きに酒を選べない
- つまみが限定されすぎ
- ごはんを食べたいときに店が閉まっている
という理由が大きい。もちろん飲み屋はやっているし、ラーメン屋や丼モノ屋さんはあいているからそれらで飯を食べるときもある。しかし私が呑みたい酒は日本酒でありワインであり各種ビールだ。それにあうつまみを開いている店でまかなうよりも、ちゃっちゃと自分で作る方がよっぽど簡単だ。もちろんタクシー代を気にせず、夜な夜な祇園や木屋町を徘徊すれば可能なんだろうけどそれは無駄というモノだ。
結果そこらの食堂で700円の定食を食べるのと同じくらいの値段を使って、酒とつまみの晩餐を深夜1時にしているわけだ。これでエンゲル係数が下がるわけがない。
本日のお酒はメルロー100%のヴァン・ド・ペイ、ドメーヌ・ド・ラ・トゥール"L.T.B."2005。LTBはけして「レタス・トマト・ベーコン」ではなく、ラ・トゥール・ボワゼの略。近所の酒屋で買った1400円のワインだけど、ワインの香辛料のような風味が、厚揚げを焙った上にかけた黒七味とよく合う。
そういえば、堀賢一氏は安ワインは出荷したらどんどん劣化する生鮮食品だから、早く飲んだ方がいいとか、ワインにも賞味期限をとか言っているけど、今飲んでる奴よりもう少し後に出荷される2006の方がうまいのだろうか。