タンザニアの対応

今月23日に公開予定の映画、ダーウィンの悪夢についてタンザニアの駐日大使が抗議しました。大統領の声明に沿ったものとは思うけれども、確かに珍しい行動だと思う。

 関係者によれば、E・E・E・ムタンゴ大使は先月28日、配給会社のビターズ・エンドを訪れ、同社の定井勇二社長と面談。大使は「公開を差し止めることができないのは分かるが、見解を理解してほしい」と主張。「映画はうわさを事実に見せかけたもの。魚貿易は重要で成功しているビジネス。それがなければ、医薬品などが買えなくなってしまう。欧州では収益が減り、非常に困っている。日本の映画会社にはアフリカのよい面をもっと見せてほしい」などと訴えた。

噛みついた、と報道されているけれど差し止めを求めているわけではないのが大人の対応かなと思う。

基本的な判断材料は既にprogressive link - ダーウィンの悪夢についてのいろいろで書いてあるので、ヒマな方はお読み下さい。


ムワンザの実情をよく知っている方の文章を見つけました。
吉田昌夫「フーベルト・ザウパー監督による映画『ダーウィンの悪夢』について」
吉田昌夫さんは現在、日本福祉大学の教授で 専門分野は農業経済学を専門にされている方です。

Daily News紙を論拠にするのは、大本営発表で日本軍の正義を語るようなものと批判されかねないと、憂慮してしまいますが、長年ムワンザとのつき合いがある方なので、実感としての違和感は私のウン百倍あると思います。