風邪とインフルエンザ

極東ブログ: 風邪の話をぼんやり読んでいて思ったのだは、自然治癒派の人って程度問題を無視するよなぁということだ。
風邪ってなんだ、といえばはてなのキーワードにも書いてあるが、上気道(鼻・咽頭喉頭・気管)に粘膜の炎症が起こり、粘液性の鼻水、咽頭痛、発熱、悪寒、関節痛、下痢、腹痛、咳など、おなじみの症状ってことになる。なので一般的なライノウイルス由来の風邪も、インフルエンザ菌由来の夏風邪も、マラリアもエボラの初期症状も多分風邪だ。違うのかもしれないが。後当然HIVに感染すると風邪を引きやすくなる。
そんなわけで風邪とインフルエンザの違いとは、症状と病原の違いなんだけど、勘違い派の人は程度の問題だと主張したりする。ま、医療人類学的に言えば同じ病(やまい)なので、すきにしてくれという感じではある。
病気の原因、つまり病因は二つあって、形而上のものと形而下で、前世の行いとか先祖供養とかしておくと、体調がリッチになるので病気になりにくいとかあるのだが、最近の若い衆はそういうことをしない。つまり原因を外部に置かないのだな。これはまさに理不尽を内なる不摂生に置き換えるマゾヒズムの蔓延の証であり現代社会の病理なのだが、多くの人は気付いていない。
そんなわけで物理的に対応するのが、現代人の生き様なのだけど、最近無敵の頭痛止めアスピリン様が、ライ症候群と関係があると知られてから事情が変わったようだ。
なんと病状を押さえても病因の除去につながらないのだから、薬に意味はないという人が増えてきたのだ。
ま好きにしてくれといわんばかりだが、普通感冒といわれるような軽微な病気はともかく、重症といえるようなインフルエンザかどうかはやっぱり本職の医者が診ないと判断出来ないので、余裕があるうちは病院行った方がいいよ。薬を貰うと高いから、タダの感冒なら最小限の薬でいいとは思うが。

追記

インフルエンザ菌ネタを書いたら、結構な人がインフルエンザの病原体としてインフルエンザ菌を認識しているのに気付いてしまった。私個人は十年くらい使い続けているネタの一つなんだが、間違えている人が多いとちょっと困るナー。