高嶋伸欣は作る会シンパ

ちと古い話、といっても一週間くらい前で、「申請本が流出」と学者ら 「つくる会」の歴史教科書というニュースが流れたのだが、それに関する話が週刊金曜日(3/11)に載っていたので暇がてら読んでみた。
実際のところニュースの内実自体はよく分からなかったのだが、各地で指摘されているとおり、そもそも高嶋氏自体が白表紙本を勝手に流通させているので、自分が独占入手したのを流布させるのはいいけど、芙蓉社が配るのは駄目みたいなことなのかもしれん。
という前提で週刊金曜日の記事を読むとかなりびっくりするのだ。ただしびっくりするのは本文ではなく、白表紙本を転写したところの文章である。
基本的に指摘がショボイ。例えば北朝鮮拉致問題については他社の教科書も取り上げているから独自性に欠けると心配してみたり、グループ学習のところで、「調べる→まとめる→発表」には考えるが欠けているとして、自由主義史観で考えることを暗に進めたり、その挿絵がしょぼいと言ってヨシリン復帰を願ったり、憲法問題も具体的に書き込まないと学生には伝わらないよと老婆心を発揮したりとまさにファンの心境ではなかろうかと思わせる記述に溢れていた。
考えてみれば、高嶋氏の行動はインディーズ時代のファンが急にメジャーデビューしたバンドに対する屈折した愛情のようなものかもしれないと読後に思った次第