警察庁発表資料より

id:rna:20050310#p2経由で先日id:nabeso:20050304#1109982336にて取り上げた新聞報道についての資料がウェブ上に上がっていると知り、警察庁生活安全の確保にある子ども対象・暴力的性犯罪の再犯防止対策についてを読んだ。したがって以下の引用については特に断りがない限り、このPDFからの引用です。
児童小銃さんも驚いているように、初っぱなから


ある犯罪を犯した者が再び同じ犯罪を犯す可能性をみるためには、ある犯罪の検挙人員のうち同一の犯罪の経歴を持つ者の割合(再犯者率)をみることが有効。

飛ばしている。ちなみに再犯率より再犯者率についての説明は次のようになっている。


平成16年の子ども対象・暴力的性犯罪者466人中、過去に何らかの犯罪経歴があった者は193人であった。

この193人のうち、過去の犯罪も子ども対象・暴力的性犯罪であった者は74人(38.3%)に上る一方、他の犯罪経歴のある者は119人(61.7%)であった。平成16年の全刑法犯検挙人員約39万人のうち、子ども対象・暴力的性犯罪の検挙人員466人が占める割合は0.1%にすぎないことを考えれば、何らかの犯罪経歴がある者のうち、極めて少数の子ども対象・暴力的性犯罪の経歴を有する者が、同じ子ども対象・暴力的性犯罪の4割近くを引き起こしていることを示している。このことは、子ども対象・暴力的性犯罪が、子ども被害性犯罪の経歴者により引き起こされる可能性が極めて高いことを示している。(資料図表3)

強調は私だが、おわかり頂けただろうか?ちょっと風邪気味の私の脳みそでは、なかなか理解が進行しなかった。すごいレトリックである。法務省犯罪白書を見れば分かるとおり、39万人のうち道交法と窃盗で80%をしめるとか、そんなのはお構いなしで、0.1%を言いたいらしい。そもそも、再犯性を語る上でなぜ自転車ドロがそのなかに含まれていない、みたいな話が出てくるのかさっぱりわからない。もしこれで納得出来た新聞記者は自分の低脳ぶりを反省して欲しい。まぁさすがにこの話を書いていた記事はなかったと思ったが

また、女児対象性犯罪累犯者どもの半分が意趣変えをしている*1というなかなか面白いデータを華麗にスルーしていたのは、表の奥に隠されていたわけでもなく、ただただ気付いてなかったんだようだ。

とりあえず図表4は解読困難だと思った。警察庁は出直してこい

こんな図表見せられたら再犯者率なんてさっぱりわからんわ

*1:それ以前に八割が更生しているので、ロリ純血者は1割ということになる