くまにっき

昨日友人からドングリ撒きが中止されたって話を聞いたハズなんだけどなぁ。彼はクマにドングリ、福井は中止…生態系に影響との指摘でを読んだのだろうけど。

熊森協会「ドングリ運び中止」の読売新聞の記事は誤りです

ドングリ集めを中止したのは、保管場所がいっぱいになったからで、ドングリ運びを中止することになったからではありません。今日も、一昼夜水につけたドングリを、このようなことを研究している研究者らと、どんどん山に運びました。

一部の方たちから出ている誤解に、近々HP上でお答えします。私たちの活動に関心を持ち、今回、疑問を発してくださった方に、感謝しています。奥山保全は、全国民が力をあわせて進めなければ、達成できません。多くの方の衆知を集めて、いっそういい活動にしていきたいと思っています。

研究者という名の現場が何もわかっていない大学教授たちが、でたらめのコメントばかり繰り返しているのには心底腹が立つ。とか言われちゃったよ。
なんか研究者の言うこと全く聞く気がないんだね。ふーやれやれ。
でも研究者が言うことは机上の空論だと言いたい人はWWFジャパン -野生生物保護法制定をめざす全国ネットワーク ツキノワグマの保護管理対策を求める要望書でも読んで下さいな。
私はこの中の

なお、緊急的に山にドングリをまいたらどうかという提案がありますが、以下のような問題があるとクマの研究者や生態学の専門家から強い異論が出ています。

  • 地面におかれたドングリは、瞬時に他の動物(ネズミ、リス、イノシシなど)の餌になる。必ずクマがそれを見つけて食べる状況にはない。
  • 少々のドングリではクマの空腹には焼け石に水。また効果があるほどまけば、ドングリを食べる動物を増加させ、別の問題を引き起こす。
  • 野生動物は秋の実りの多寡によって個体数を調節しており、人為が介入するべきではない。
  • それぞれの地域にその地域のドングリを食べる動物がいる。ドングリを拾ってよその地域に移すと、その地域の動物の食糧を奪うことになる。
  • ドングリや山の植物は自然の現象として、豊作の年と凶作の年がある。豊作の時にはネズミやクマが増え、凶作の年には減るという自然のサイクルとなっている。
  • ドングリにも本来の生育地があり、由来の不明の他地域のドングリをばらまくべきではない。(遺伝的攪乱の問題)
  • ドングリには少なからずドングリを食べる虫が付いており、それらの病害虫の管理なしにむやみに他の地域に持ち込むのは植物防疫上も問題。
  • クマが、人のにおいの付いた大量のドングリを食べて、人のにおいとドングリという食べ物を関連づけて「人の気配=餌にありつける」と学習した場合には、かえって危険な状況になる。

に賛同します。研究者の対応が早くてよかった