支那

ふと思い出したのだが、支那という言葉を利用する人の多くが中華人民共和国を指す場合でもあえて支那という言い方をすることが多い。
もちろん統計を出したわけではないが、例えば以前晒したこともある西村's Voice -西村幸祐-だと、自由主義の香港が共産主義支那にサッカーで勝つ理由といった具合である。まるで香港が支那でないかのようだ。
語義的には支那と言った場合香港も当然含む。一般的に支那中華帝国の版図の意味を持つからからだ。つまり政権の所在に関係しない意味での地域に対する呼称として正当性をもつのであり、民族的には漢民族という漢語(現北京語及びその方言)を話す他民族国家の領土を意味するので、現代史的には台湾も含まれる。
それにも関わらず支那推進派は何をトチ狂っているのか知らないが、中華人民共和国に対する俗称のように馬鹿の一つ覚えで支那支那と言い、まるで自分が正しい日本語を使っているかのように錯覚して、それを批判することは歴史を知らないかのように振る舞うという愚挙を繰り返している。使い分けが出来ないのか共産党の政治的な正当性を認めたくないのか知らないが。
ところで何で支那人という言い方が未だにあるのかと言えばおそらく漢人に占領された少数民族も指すから何だろうなぁ。一応初代中華帝国の秦が語源なのだし。でも現在支那人って言った時に台湾人を除けるかっていったら無理だから、やっぱある程度過去の人間にしか使えない言葉なのだ。
それにしても字が共通してるのだから中国使えばらくちんなのにな。