西部林道を考える

さて仕事をしながら西部林道の楽しみ方を考えてました。
西部林道は屋久島の誇る豊かな自然環境の一つ、日本で最大の自然状態*1照葉樹林帯が広がる場所でサルとシカが身近に見られるところなのだけれども、どうやらその意味を観光客はよくわかっていない。大体だらだらと車で通りすぎたら西部林道(永田-栗生間)なんてものはものの数十分で過ぎてしまい、よっぽど目の肥えた照葉樹林好きでもないとなかなか足を止めることもない、というかどこがすごいのか気付かないと思う。ときおりたまたま見つけたサルやシカを運がいいと勘違いして大騒ぎし、十分な機会を自ら減らしたりしているようだった。
しかしですよ、屋久島のニホンザル(ヤクザル)、特に西部林道のサルたちは研究者の長年の努力で、人間を無視できるほどになって、静かにしていたら4メートル位なら近づけるから、だらーと寝そべった姿、戯れるコザルたち、一心不乱に葉やフルーツをたべる自然のままの姿を見ることができる。安房のバカザルや他地域の猿害を起こすサルと違って非常に落ちついた姿を見せてくれます。
そんな愛らしい姿を路上から、もしくは路上で見せてくれるのだから観察すると非常に楽しい。動物園の猿山や餌付けの群とは違った彼らの痴態?がみられるのだし。
特に半山周辺はシカもサルもアフォほどいるのですぐ見つかるのだから、騒がずに静かに観察していたら長く見られるのだから、車から降りて小一時間散歩すればと思う。実際は道上や道下を少し登ると絶景が広がるけれども迷子になる可能性も否定できないので、お薦めしないが。
ちなみに半山周辺以外にも川原も、ヤクタネゴヨウが所々見えて良い場所だと思う。あともちろん鹿や猿に餌を与えてはいけません。宮之浦のスポーツ用品店で西部林道警察シャツを着て、戒めましょう。

*1:実は第二次大戦後すぐは人が入っていたことがあるので一部二次林になっています