ゲド戦記がテレビに

【海外TVの原作ニュース】「ゲド戦記」TVシリーズ キャスト・監督決定
初めて読んだのは小学校6年のころ。当時読書好き・図書館好きの少年だった私はドリトル先生ナルニア指輪物語ときて最後にゲド戦記三部作に取りかかった。
それまでは本を娯楽的に読んでいただけだけど、このゲド戦記だけは強烈な印象が残っていて、大学に入った後に買い求めたりしている。
もし私の人生を変えた本を三つ上げろと入ったらゲド戦記の一巻「影との戦い」は確実に入る。特にクライマックスのシーンは心にしっかりと根付いていて、むしろ束縛すら感じていて、人格形成に一番の影響を及ぼしているのではないかと思うくらいだ。
ちなみに残りはR・ドーキンスの「利己的な遺伝子」でこれは進路に影響を及ぼしていて、エンジニア指向だった私が生物屋になったのもこのため。
話はずれたが、ゲド戦記は方々の書評を読めば分かるとおり非常に政治的、啓蒙的な思想が盛り込まれていて、指輪物語のように大人も楽しませる娯楽小説と言うよりも、非常に示唆的な言葉を使うことで子供が精神的な成長を期待する物語で、その根底には完成された人間への強い指向が流れていて、今でも私は思うことが多い小説の一つ。
お説教臭く感じてしまうと確かにきついのけれど、それ以上に魅力に溢れていることを述べておく