殺人の発生率
ピンカーの人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)を読んでいてぼんやり思ったのは、体感不安ってのは事件の発生件数/人口ではなくて、事件の発生件数/面積(orネットワークノード?)で出すべきなんじゃないかなぁということ。
例えば1年で1万人当たり10人の人が殺されるとして、
- 1/km^2のど田舎なら面積30kmの土地範囲で33年に一人殺される
- 30km^2に10万人なら毎年100人殺される。*1
これをもって人間の本性は変わらないとか言われてもバッカじゃないのと言われるだろう。明らかに危険のリアリティーが違う。
統計は重要な指標だけど、現実に置き換える想像力は必要。
なんてことを本能はどこまで本能か―ヒトと動物の行動の起源を読みながら思った。
- 作者: マーク・S.ブランバーグ,Mark S. Blumberg,塩原通緒
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人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)
- 作者: スティーブン・ピンカー,山下篤子
- 出版社/メーカー: NHK出版
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*1:酔っぱらっているので数字はかなりずれてるかも