センセイ

id:yjochi:20041218経由、Matimulog: divers:センセイ考
うちの研究室というよりもうちの学科全体では教官のことを先生と呼ぶ習慣がない。従って相手が教官であろうとなかろうと呼称はほぼ”姓+さん”である*1。もちろん他大学から来た人間の中には先生とつけないと気持ち悪いという人がいるのか、全く耳に入ってこないと言うわけでないがあくまで稀である。
これは教官と院生・学部生の境目が少なかった時代の名残か、それとも活発な議論を産むため権威構造を呼称から曖昧にすると言うある種の知恵として行っているものなのかもしれない。そのせいか余所の研究室はどうかはともかくうちの研究室は、研究内容については各人が恐ろしくバラバラであるにも関わらず、ゼミの議論はどうもかなり自由に発言が行われているようである。ただしこれは他の研究室との比較であって、内部ではまだまだ議論が足りないということは常々指摘されているし、教官がしゃべりすぎという批判もその後の飲み会&反省会で散々言われている。
さて建前じみたことを長々書いてみたが、実はある種関西特有の問題なのかもしれない。つまり関西弁で言うところのセンセという言い方が、ある種の侮蔑的な響きを漂わせやすいということである。ただでさえ30超えてやっと博士号という世界に、センセの響きに対し敏感にさせたのかもしれない。
そういうわけで一般の方を前にした講演会やシンポジウムでは、学科の伝統として〜先生ではなく〜さんと呼ばせて頂きますというのは枕詞である*2。呼び分けがメンドクサイ時には駆使してはどうだろう。

*1:もちろん公的な場でである。私的な会話で年長・同世代が呼び捨てすることは珍しくない

*2:そしていきなり先生呼ばわりかますボケもセット